ゴリラ
新しいiPhoneが欲しいけど、さすがに最近の機種は高いな……。少し前のiPhone XSが安くて気になってるんだけど、今から買っても大丈夫かな?
iPhoneをはじめ、スマホの価格が高騰していることもあり、中古や整備品の型落ちモデルを検討する方が増えています。
今回は、2018年に発売したiPhone XS、iPhone XS Maxを2022年の視点から再レビューします。
今から買っても大丈夫なのか、自身の使い方に不足はないのか、検討する材料にしてくださいね。
▼「いま買うべき理由」▼
- 最新のiPhoneよりも8万円程度安い
- XSはコンパクトでありながら2倍望遠レンズを搭載
- nano SIM×eSIMのデュアルSIM運用ができる
▼「厳しいかもしれないところ」▼
- 超広角カメラが使えない
- バッテリー持ちが心もとない
- マスクを付けたままface IDが使えない
\新品よりも圧倒的に安い/
目次
iPhoneXS・XS Maxのスペックと現在の価格(iPhone 14と比較)
iPhone XS、iPhone XS Maxは2018年9月に発売されたiPhoneです。
前年に発売したiPhone Xの後継モデルで、いっしょに発売したiPhone XRの上位モデルという位置づけです。
2022年で言うと、
- iPhone XS→Pro
- iPhone XS Max→Pro Max
- iPhone XR→無印
という位置づけです。
ちなみにiPhone XSとiPhone XS Maxの違いはディスプレイサイズ、バッテリー容量のみで、その他のスペックに違いはありません。
参考に最新のiPhone 14のスペックと比較しておきます。
▼基本スペック▼
スクロールできます→
iPhone XS | iPhone XS Max | iPhone 14 | |
---|---|---|---|
容量 | 64GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB | |
サイズ | 横:70.9mm 縦:143.6mm 厚さ:7.7mm | 横:77.4mm 縦:157.5mm 厚さ:7.7mm | 横:71.5mm 縦:146.7mm 厚さ:7.80mm |
重量 | 177g | 208g | 172g |
ディスプレイ 解像度 | 5.8インチ OLED 2,436 x 1,125 458ppi | 6.5インチ OLED 2,688 x 1,242 458ppi | 6.1インチ OLED 2,532 x 1,170 460ppi |
最大輝度 | 625ニト(標準) | 800ニト(標準) 1,200ニト(HDR) | |
チップ | A12 Bionicチップ 6コアCPU 4コアGPU 8コアNeural Engine | A15 Bionicチップ 6コアCPU 5コアGPU 16コアNeural Engine | |
防沫/耐水/防塵 | IP68 (水深2メートルで最大30分間) | IP68 (水深6メートルで最大30分間) | |
バッテリー容量 (ビデオ/音楽) | 最大14時間/ 最大60時間 | 最大15時間/ 最大65時間 | 最大20時間/ 最大80時間 |
充電 | ・約30分で50%(20W) ・ワイヤレス:最大7.5W | ・約30分で50%(20W) ・MagSafe:最大15W ・ワイヤレス:最大7.5W | |
SIM | ・nano-SIM+eSIM | ・nano-SIM+eSIM ・eSIM+eSIM | |
生体認証 | Face ID (顔認証) | ||
決済 | Apple Pay | ||
安全 | ・緊急SOS | ・緊急SOS ・衝突事故検出 | |
通信 | 4G LTE | 5G |
▼カメラスペック▼
スクロールできます→
iPhone XS iPhone XS MAX | iPhone 14 | |
---|---|---|
画素数 ƒ値 | ・メイン:1,200万画素・ƒ/1.8 ・望遠:1,200万画素・ƒ/2.4 | ・メイン:1,200万画素・ƒ/1.5 ・超広角:1,200万画素・ƒ/2.4 |
光学ズーム | ・ズームイン:2倍 | ・ズームアウト:2倍 |
デジタルズーム | 最大10倍 | 最大5倍 |
手ブレ補正 | ・デュアル光学式手ぶれ補正 | ・センサーシフト光学式 手ぶれ補正 |
ナイトモード | ー | ◯ |
フォトグラフィ スタイル | ー | ◯ |
ビデオ シネマティックモード | ー | 4K HDR、最大30fps |
ビデオ アクションモード | ー | 最大2.8K、60fps |
ビデオ 光学ズーム | ・ズームイン:2倍 | ・ズームアウト:2倍 |
ビデオ デジタルズーム | 最大6倍 | 最大3倍 |
TrueDepthカメラ (フロントカメラ) | ・700万画素 ・ƒ/2.2 | ・1,200万画素 ・ƒ/1.9 |
こうしてみると、当時のフラッグシップモデルということもあり、カメラの性能でiPhone 14を上回っている部分もあります。
iPhoneXS・XS Maxの市場価格
2022年現在、Apple公式やキャリアでは新品の販売を終了しています。
中古スマホ販売店のイオシス
- iPhone XS
Aランク:33,800円〜
Bランク:30,800円〜
Cランク:27,800円〜 - iPhone XS Max
Aランク:51,800円〜
Bランク:47,800円〜
Cランク:42,800円〜
最新のiPhone 14のApple公式の価格は以下のとおり。
スクロールできます→
機種 | 容量 | Apple 公式価格 | (参考) 前モデル価格 ※2022年9月改定後 ※Proモデルは終売 |
---|---|---|---|
iPhone 14 | 128GB | 119,800円 | 107,800円 |
256GB | 134,800円 | 122,800円 | |
512GB | 164,800円 | 152,800円 | |
iPhone 14 Plus | 128GB | 134,800円 | ー |
256GB | 149,800円 | ー | |
512GB | 179,800円 | ー | |
iPhone 14 Pro | 128GB | 149,800円 | 144,800円 |
256GB | 164,800円 | 159,800円 | |
512GB | 194,800円 | 189,800円 | |
1TB | 224,800円 | 219,800円 | |
iPhone 14 Pro Max | 128GB | 164,800円 | 159,800円 |
256GB | 179,800円 | 174,800円 | |
512GB | 209,800円 | 204,800円 | |
1TB | 239,800円 | 234,800円 |
例えばほぼ傷がないAランク商品とiPhone 14最安モデル(119,800円)の差額は約8.6万円あります。
残された「使える期間」には注意
ただし、型落ちのiPhoneを購入するときに気をつけたいことが、残りのOSアップデートの対応期間です。
これまでの実績を見ると、iPhoneは発売から5、6年間は、最新のOSにアップデートされています。
仮に6年とした場合、iPhoneXS・iPhone XS Maxは、2024年頃まで使えることになります。
例えば、2022年時点の価格を残りの使える期間で割ってみると……
- iPhone XS
約3.3万円÷2年=約1.65万円/年 - iPhone 14
約12万円÷6年=約2万円/年
あくまでひとつの考え方ですが、年間3,500円程度の上乗せをすれば、最新のiPhoneが使えると考えることもできます。
iPhone XS・XS Maxはどんな端末だった?当時アピールされた特徴やメリット
2022年の視点からiPhone XSの特徴を振り返っていきましょう。
iPhone史上最高かつ最大のディスプレイ
iPhoneは前作のiPhone X(2017)で初めて、ホームボタンが廃止されて、全面ディスプレイになりました。
iPhone XSもそのデザインを踏襲。
当時最大のピクセル密度(458ppi)は、2022年のiPhoneとも遜色ない、高い解像度を誇っています。
またiPhone XS Maxについては、iPhone 8 Plus(2017)とほぼ同じサイズながら、史上最大のiPhone としてアピールされました。
↑左からiPhone 8 Plus、XS Max、iPhone 14 Pro Max
- iPhone 8 Plus:5.5インチ
- iPhone XS:5.8インチ
- iPhone XS Max:6.5インチ
〜 - iPhone 14: 6.1インチ
- iPhone 14 Pro Max:6.7インチ
iPhone XS Maxのディスプレイは前年に発売したiPhone 8 Plusから1インチもアップ。
6.5インチクラスは、2022年でも一般的に利用されている、ちょうどよいサイズ感です。
ちなみに重さはXSが177g、XS Maxが208g。
現在のフラッグシップモデルの14 Pro Maxが240gもあるので、それと比べれば、取り回しやすいサイズ感、重さです。
12メガピクセルのデュアルカメラシステム
iPhone XS / XS Maxのカメラは、まったく同じものが使われています。
当時は「前モデルのiPhone Xと比べて、センサーサイズが32%大きくなり、明るく撮れるように」と大々的にアピールされました。
当時、特に評価が高かったのが、iPhone XSから搭載された「スマートHDR」という機能です。
HDRは「High Dynamic Range」の頭文字を取ったもので、ざっくり、明るい部分と暗い部分の差が広い写真(=白飛び、黒つぶれしない)を意味します。
スマートHDRは複数の写真を瞬時に合成する技術で、その後のiPhoneにも引き継がれ、今となっては欠かせない機能になりました。
スマートHDR凄いな…#iPhoneXSMax #akiba pic.twitter.com/0QJ8S5uoBU
— あぎ㌧【令和最新版】 (@ttn_agiton) October 27, 2018
まだiPhoneXs Maxのカメラ試しきれてないけどスマートHDRすごい。てかやっぱカメラ機能が良いな pic.twitter.com/cFjsi0mqUZ
— かどま (@kadoma_photo) September 24, 2018
あと、個人的にはiPhone XSの望遠カメラの存在にも注目しています。
iPhone XS / XS Maxには、今では当たり前になった超広角カメラがありませんが、その代わりに光学2倍ズームカメラが付いています。
2022年現在、光学ズームカメラを使うためには「Proモデル」の中から選ぶ必要があります。
iPhone XSの5.8インチ、174gというコンパクトな筐体の中にズームカメラが仕込まれているのは、今から考えるとロマンですね。
ふじさわ江ノ島花火大会、ベストショットはコレになるかな?
iPhone XS、光学ズームの効く2倍までならノイズ気にせず撮れるのヤバかった! pic.twitter.com/laJ8FrTrfF— KaZu@C100新刊BOOTH&🍈様通販中 (@backcomeon9268) October 20, 2018
iPhone XS Maxは当時最長のバッテリー駆動時間
iPhoneは年々バッテリーの駆動時間が進化しています。
iPhone XS Maxも当時は最長のバッテリー持ちがアピールされていました。
▼動画の最大再生時間▼
- iPhone XS:14時間
- iPhone XS Max:15時間
〜 - iPhone 14:20時間
- iPhone 14 Pro Max:29時間
バッテリーは日進月歩で進化しており、2018年から4年間で約2倍の持続時間に進化しています。
ちなみに15時間というバッテリー持ちは、iPhone 12 miniと同じくらいです。
スピーカーが改善して、ワイドに広がるステレオ再生に対応
iPhone XSではスピーカーが改善したこともアピールされていました。
iPhoneは7からステレオスピーカーでの再生に対応しています。
2022年現在も、6万円程度のAndroidスマホの中には、ステレオ再生に対応していないものもあります。
初めてデュアルSIMが採用
iPhone XSの特筆すべきことに、同時に発売したXRとともに、初めてデュアルSIMに対応したことが挙げられます。
物理SIMとeSIMを使って、2種類の回線を1台のiPhoneで併用できます。
キャリアのAndroidスマホは、最近になってようやくデュアルSIMに対応したモデルが発売され始めましたが、iPhoneは2018年の時点で、すでに対応していたのですね。
2種類のSIMを使いたい方も、iPhone XSであれば心配不要です。
いまiPhone XS・XS Maxを買うデメリット、代わりになるiPhone
個人的に感じる少し注意したいポイントは以下のとおり。
- 超広角カメラが付いていない
- マスクを付けたままface IDが使えない
- iPhone XRの方がお値打ち
- 5Gに対応していない
- バッテリー持ちが心もとない
超広角カメラが付いていない
iPhone XSには2倍の光学ズームカメラがある一方で、今のiPhoneでは無印モデルにも搭載されている「超広角(0.5倍)」がありません。
正直なところ、望遠よりも超広角の方が、使う頻度は高いかもしれません。
超広角カメラが欲しい場合は、1世代新しいiPhone 11シリーズ以降のモデルから選ぶ必要があります。
マスクを付けたままFace IDが使えない
iOS 15.4以降、マスクを付けたままFace IDの認証ができるようになりましたが、対応しているiPhoneは12以降です。
まだまだ外出先ではマスクを付けることも多いです。
ここが譲れない方はiPhone 12以降のモデルにするか、指紋認証に対応したiPhone SE(第3世代)などが候補になります。
iPhone XR、SE(第2世代)の方がお値打ち
iPhone XSと同時期に発売したiPhone XRの方がお値打ちです。
執筆時点でのイオシス
- iPhone XS
Aランク:33,800円〜
Bランク:30,800円〜
Cランク:27,800円〜 - iPhone XS Max
Aランク:51,800円〜
Bランク:47,800円〜
Cランク:42,800円〜 - iPhone XR
Aランク:30,800円〜
Bランク:27,800円〜
Cランク:24,800円〜 - iPhone SE(第2世代、2020)
Aランク:26,800円〜
Bランク:23,800円〜
Cランク:20,800円〜
iPhone XSのスペックを持て余しそうであれば、価格の安いiPhone XR、もしくはiPhone SE(第2世代)あたりを狙っても良いかもしれません。
5Gに対応していない
iPhone XSシリーズは5G通信に対応していません。
とは言え、iPhone XSの使用目安と言われる2024年頃は、まだまだ4Gも使えるので、優先度は低めです。
5Gに対応したiPhoneは12以降です。
バッテリー持ちが心もとない
バッテリー持ちは先述のとおり。
「バッテリー持ちが厳しい」と言われたiPhone 12 miniと同等なので、使い方にもよりますが、毎日の充電は必須。
また、これからiPhone XSを買うとなると、中古品を中心に探すことになります。場合によっては、購入後にバッテリー交換を検討した方が良いかもしれません。
直近のiPhoneXSの口コミ
2022年現在、直近のiPhone XSに関する口コミを探してみましょう。
iPhone14 Pro Max 512GB📱
無事買えた!
iPhone Xs Max📱
長年ありがとう😊✨ポケGOがカクカクになったよ🤣笑 pic.twitter.com/gAkTkr3S3g
— ✨シャイデニちゃん💫=͟͟͞͞◒(元、カイリキーおばば) (@GOEAA3) September 9, 2022
さすがに今の時期に「iPhone XS」で検索すると、新しい端末に乗り換える、という人の口コミが多いです。
この方は「ポケGOがカクカクになった」とのこと。4年間使ったスマホは、やはり、それ相応の劣化はありますね。
iPhone XSですが、こんなにきれいに撮れるので、観察記録用には十分です。イチモンジセセリかな?#身近な自然観察 pic.twitter.com/lgSc7Ym2gH
— Dew (@nekoneko23233) September 9, 2022
iPhone14にしたら、もっとキレイに写真撮れるのかな…
(現在 iPhone XS)#マダライモリ pic.twitter.com/NdciqR02O7— あすた (@mada_imo_1_2) September 12, 2022
カメラについては「新機種にしたらもっときれいに撮れるだろうけど、今のままでも十分」という声もありました。
4-5年前のiPhoneXSでも未だにアップデートを受けられて最新の機能が使えるのは魅力ですね pic.twitter.com/81Iy5OIuNh
— fumi (@fumi_maker) September 13, 2022
#iOS16 の写真切り抜き機能
iPhone XS/XS Max/XRに搭載されたA12チップ以降で利用可能。
iPhoneで被写体を長押しすると、被写体だけを背景から抜き出して、自動的に切り取ることができます。
切り取った画像はこんなふうにTwitterなどでも利用可能。 pic.twitter.com/DQydsbtZ6o— こぼねみ 網膜剥離治療中 (@kobonemi) September 13, 2022
もちろん、2022年9月に配信されたiOS 16.0にもばっちり対応しています。
話題になっている「被写体の切り抜き」もできます。
iPhone XS 2年使ってこの性能。最新のハイエンドには負けるけど自分みたいな使い方だと十分だね。マイクロUSBゴミ。 pic.twitter.com/Xp5q0EFX6D
— ( ^-^)⊃⌒ο 放棄 (@7SWrzca3UV98358) April 18, 2022
ベンチマークテストで50万点を超え。新古品を購入すれば、もう少し高いスコアが出るかもしれません。いずれにせよ、2022年の取引相場から見るに、コスパは良いです。
まとめ
iPhone XSを発売から4年経った現在の視点で、改めてスペックを振り返りました。
最後に「いま買うべき理由」「少し厳しいかもしれないところ」をまとめておきます。
ご自身に合ったiPhoneが見つかることを願っています!
▼iPhone XS / XS Maxの「いま買うべき理由」▼
- 最新のiPhoneよりも8万円程度安い
- XSはコンパクトでありながら2倍望遠レンズを搭載
- nano SIM×eSIMのデュアルSIM運用ができる
▼iPhone XS / XS Maxの「厳しいかもしれないところ」▼
- 超広角カメラが使えない
- バッテリー持ちが心もとない
- マスクを付けたままface IDが使えない
中古のスマホをお得に買うなら……
フリマもいいんですが、より安心して購入できる販売店、キャリアの「Certified(認定中古品)」がおすすめです。
イオシスは個人的にも使ったことがあります。中古とは言え品質が高く、最大6ヶ月の長期保証もあります。
イオシス
乗り換えなら割引を受けられることもある、キャリアの認定中古品もいいですね!
\新品よりも圧倒的に安い/