2画面のディスプレイ搭載で、5Gスマホの中でも異彩を放つ「LG V60 ThinQ 5G」。気になっていた方も多いはず。
LG V60 ThinQ 5Gは、昨年冬にソフトバンクから発売された「G8X ThinQ」に続く、LGの2画面スマホの第2弾となる機種です。
前モデルで「2画面が意外と便利」というのが認知され、注目の一台となっています。
ただいざ購入を検討するとなると、機種のスペック・特徴は詳しくチェックしておきたいところだと思います。
そこで本記事では、LG V60 ThinQ 5Gのスペックを、前モデルでの2画面の評判も交えつつ、詳しく解説していきます。
先に正直な結論を伝えると、
LG V60 ThinQ 5Gは、最新スペックで、ふだん使いできる実用的な2画面スマホ。ただし細かいスペックは他のフラッグシップに少し劣る。2画面の用途が明確なら買い。
LG V60 ThinQ 5Gは自分に合うスマホかチェックしていきましょう。
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目次
「2画面ディスプレイ」が超便利
LG V60 ThinQ 5Gの最大の特徴は、やはり2画面ディスプレイです。
単体では、他のスマホと変わらない1画面のスマホですが、外付けディスプレイを取り付けることで、2画面化することができます。専用ケースが外付けディスプレイとなっています。
2画面化することで、「動画を見ながらSNS」など、ふつうのスマホではできないような便利な使い方ができます。
▼G8X ThinQの2画面ディスプレイでできること
- 2画面でアプリを同時に使える
- 「ゲームパッド」が使える
2画面でアプリを同時に使える
2つのアプリを2画面で同時に開けます。
一方の画面で表示している地図やWeb画面などをボタン1つでキャプチャしてメールやLINEで共有できるなど、2画面ならではの使い方ができます。
※ツイートはG8X ThinQ
新しいスマホをgetしました。2画面!
・マップを見ながらTwitter
・YouTubeを見ながらTwitter
・調べものをしながらTwitter
みたいな運用ができます。TwitterとInstagramとFacebookを同時に開いてみた笑
LG G8X ThinQ pic.twitter.com/lGy7h3STke
— なまずん🐠20代インデックス投資🐠 (@gameoftheweak) February 2, 2020
「ゲームパッド」が使える
「ゲームランチャー」というアプリから、コントローラーを表示してゲーム操作も可能です。携帯ゲーム機のように快適にプレイできます。
※ツイートはG8X ThinQ
まさかPS4リモートプレイでもゲームパッド使えるとは…
G8X ThinQがここまでの変態スマホだとは思わなかった… pic.twitter.com/upaEem3HaN— さとりょー (@ryonsama76) December 22, 2019
閉じたときは「モノクロディスプレイ」で時刻が見れる
サブディスプレイの裏側にもモノクロのディスプレイを備えています。閉じた状態で、時刻・日付やバッテリー容量が表示されます。
時間を確認したい時も、閉じたままでサッと確認できます。
ヒンジの部分は360度回転が可能
※画像はG8X ThinQ
ヒンジの部分は360度まで回転できます。
くの字にして縦に自立させたり、横画面のまま自立させたりも可能です。動画を見たりするときも、スマホ単体で自立してくれるのは便利なところですね。
【スペック】前モデルから確実に進化
全体のスペックを、前モデルと比較しながら見ていきましょう。
▼「V60 ThinQ 5G」と前モデルのスペック比較
LG V60 ThinQ 5G | LG G8X ThinQ | |
---|---|---|
サイズ (2画面) | 横:約166mm 縦:約177mm 厚さ:約15mm | 横:約164mm 縦:約166mm 厚さ:約15mm |
重量 | 353g (本体218g) | 331g (本体193g) |
CPU | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
RAM+ROM | 8GB+128GB | 6GB+64GB |
ディスプレイ | 約6.8インチ 有機EL フルHD+ | 約6.4インチ 有機EL フルHD+ |
メインカメラ | 標準 約6,400万画素 超広角 約1,300万画素 TOFカメラ | 標準 約1,200万画素 超広角 約1,300万画素 望遠 約6,400万画素 |
インカメラ | 約1,000万画素 | 約3,200万画素 |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 4000mAh |
OS | Android™ 10 | Android™ 9 |
おサイフ・防水 | 対応 | 対応 |
「V60 ThinQ 5G」は、2019年12月にソフトバンクから発売された「G8X ThinQ」の後継モデルです。
前モデルのは、ハイエンドの2画面スマホで価格が5万円台と、コスパが高くかなり注目を集めた機種です。
V60 ThinQ 5Gでは、5G対応のほか、性能も「Snapdragon 865」「6,400万画素のメインカメラ」など全体に強化されています。
▼「V60 ThinQ 5G」で進化したポイント
- 5Gに対応
- CPUなど性能アップ(最新のSnapdragon 865)
- サイズがアップ(6.4インチ⇒6.8インチ)
- カメラが強化された
サイズはさらに一回りアップ。ズッシリ重い。
サイズは前モデルより、一回り大きくなっています。
前モデルが既にiPhone 11 Pro MAXなどに並ぶ大型サイズだったので、そこからのサイズアップということで、かなりの特大サイズとなります。
重量も本体のみで「iPhone 11 Pro MAX」と同程度、2画面にするとさらに+100gと、かなりズッシリした感じです。
CPUは最新の「Snapdragon 865」を搭載
CPUはSnapdragon 865を搭載。Android向けの最高クラスのCPUです。
スマホの処理性能を示すantutuベンチマークスコアは、Snapdragon 865では56万点前後とiPhone 11シリーズと並ぶ数値となります。
またRAM容量も8GBを搭載。ココも前モデルから強化されています(6GB⇒8GB)。
LG V60 ThinQ 5Gを使うとなると、ゲームの同時プレイを試してみたいという人も多いと思いますが、これだけのスペックがあれば問題なくプレイできそうですね。
※ツイートはG8X ThinQ
アクション対魔忍と対魔忍RPG、同時起動で感度6000倍!そう、LG G8X ThinQならね。 pic.twitter.com/1i8heKzOff
— かずどっと (@kazudotn) December 24, 2019
バッテリー容量は5,000mAh。電池持ちもOK
バッテリーは5,000mAhとかなりの大容量です。前モデルから「4,000mAh⇒5,000mAh」とアップしています。
2画面のため電池の消費はやや激しめと予想されますが、この大容量であれば、十分に電池が持ってくれそうです。
前モデルの評判を見ても、ゲームの同時プレイは電池の消費は激しいものの、それなりには持ってくれるようですね。
うむ。同時にぐりぐり動いてとても良い。どっちも30分連続ぶん回しでバッテリー消費10%強くらいですかね。2画面はいいぞヾ(*´∀`*)ノキャッキャ#G8XThinQ pic.twitter.com/EY0M9DdVxn
— capibalove (@capibalove_ocha) December 18, 2019
ちなみにワイヤレス充電にも対応しています。ワイヤレス充電器を用意すれば、置くだけ充電も可能です。ここも地味に嬉しいポイントですね。
前モデルに続き「イヤホンジャック」を搭載
前モデルに続き、イヤホンジャックを搭載しています。
Snapdragon 865搭載の最新ハイエンド機で、イヤホンジャック搭載となると超貴重な存在。
ちなみに前モデルではフルセグも搭載していましたが、本モデルではフルセグ・ワンセグはなしです。
メインカメラは6,400万画素。トリプルレンズカメラ搭載
LG V60 ThinQ 5Gのカメラの構成は以下の通り。
▼LG V60 ThinQ 5Gのカメラ
◆アウトカメラ
標準カメラ:6,400万画素
広角カメラ:1,300万画素(視野角136度)
TOFカメラ
◆インカメラ
1,000万画素
注目ポイントは以下の2点。
- 標準カメラが超高画質(6,400万画素)
- 8K動画が撮れる
- TOFカメラを搭載
前モデルから標準カメラの画素数は「1,200万画素⇒6,400万画素」と大きくアップしています。画質はかなり期待できます。
LG V60 ThinQ 5Gで実際に撮影した写真です。かなりキメ細かく撮影できていますね。
Playing around with the awesome LG V60 ThinQ 5G camera effects 😎 @LGUSAMobile pic.twitter.com/q1TYBwIWbK
— Steven Balgobin LG (@sbalgobinLG) March 25, 2020
64MP Camera on the new LG V60 ThinQ 5G. #nofilterneeded @LGUSAMobile pic.twitter.com/gh2Z2SNlVq
— Steven Balgobin LG (@sbalgobinLG) March 25, 2020
メインカメラの強化に伴い、8Kでの動画撮影も可能になっています。カメラのスペックは一気に強化された感じですね。
TOFカメラを追加。ポートレートの質がアップ
TOFカメラが追加され、トリプルレンズがカメラになった点も注目です。ポートレートモードがキレイに撮影できます。
ポートレートモードは被写体をクッキリ写しつつ、背景をボカす撮影モードです。
TOFカメラ(深度測位用カメラ)があると被写体との距離が正確に測定でき、ポートレートで視線な背景ぼかしが可能になります。
価格は約12万円。ドコモ、ソフトバンクで発売
LG V60 ThinQ 5Gを販売キャリアはドコモ、ソフトバンクです。
ドコモでの販売価格が11万8008円(税込)、ソフトバンクは執筆時点では価格未定です。
▼LG V60 ThinQ 5Gの販売価格(税込)
ドコモ:11万8008円
ソフトバンク:未定
前モデルの「G8X ThinQ」が55,440円(税込)と超格安だったので、大きく価格が上がっています。
ただ「5G対応の2画面スマホ」としては、まだまだ安いと感じられる価格設定です。
とくにGalaxyの折り畳みスマホが20万円前後であることを考えると、「現実的に買える折り畳みスマホ」となるはず。
▼Galaxy「折り畳みスマホ」のauでの販売価格(税込)
Galaxy Fold:245,520円
Galaxy Z Flip:179,360円
LG V60 ThinQ 5Gは、サブディスプレイを外せば、普通の1画面のスマホとしても使えるので、「2画面スマホを試してみたい」という人には、価格的にも実用的にも手が出しやすいかもですね。
他の5Gスマホとどっちを選ぶ?⇒スペック重視なら1画面もアリ
LG V60 ThinQ 5Gは最新のスペックに一通り対応していますが、スペック自慢の各社フラッグシップ機に比べると、わずかに劣ります。
12万円出すなら、同じぐらいの価格で、もう少しスペックの良い機種も買えるということは頭に置きつつ選んでみるのが良いかもです。
たとえば、ドコモの場合、V60 ThinQ 5Gよりさらに上のカメラ性能を誇る「Galaxy S20」が102,960円(税込)で購入できます。
▼Galaxy S20
ソフトバンクでも、120Hz駆動の超ヌルヌルのディスプレイでゲームにも強い「AQUOS R5G」が129,600円(税込)で購入可能です。
▼AQUOS R5G
前モデルの「G8X ThinQ」は1画面スマホとしてもコスパが抜群でしたが、今回の「LG V60 ThinQ 5G」は、同じ出費でさらにスペックが良いスマホが買えるのも事実です。
「2画面の機能は自分ならどんな感じで使うのか」は少しイメージしつつ、「使い道があるなら買う」というのが良さそうですね。
関連記事:【買い】Galaxy S20はコスパ良好。5G対応で約10万円~。スペック・評判を正直レビュー
関連記事:国内初5Gスマホ「AQUOS R5G」は完成度高め。ミリ波は非対応。スペック・評判をレビュー【ソフトバンク】
「ミリ波帯」には非対応
LG V60 ThinQ 5Gは5Gの一部の電波には非対応です。
5Gの電波は大きく以下の2つに分けられます。
- Sub6:4Gの延長として利用できる電波。
- ミリ波:超高速化が可能。実用化に時間がかかる。
LG V60 ThinQ 5Gは「sub6」と呼ばれる電波のみの対応となっています。ココはちょっと注意点ですね。
ただし、5Gも当面はSub6がメインで使われる見込みなので、かなり長く使い続けるわけでなければ、ミリ波非対応でも大きく問題はなさそうです。
まとめ:「2画面あると便利かも」という人は買い
LG V60 ThinQ 5Gは、5G対応でSnapdragon 865と最新スペックを搭載し、ふだん使いできる実用的な2画面スマホです。
価格も約12万円と、他の折り畳みスマホと比べるとかなり手が出しやすい感じです。
前モデルで「2画面はけっこう便利」というところがユーザーの評判としてかなり立証されたので、心理的にも手が出しやすいところになってきていると思います。
使いみちを考えてみて「スマホが2画面になると便利かも」というイメージが持てる人は、ぜひ購入を検討してみるよ良いでしょう。
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