ゴリラ
2006年から始まった、電話番号はそのままで他社に乗り換える「MNP(モバイルナンバーポータビリティ)」ですが、その手数料として3,000円がかかっていました。
たかが3,000円と思いますが、地味に痛いし「そんなとこでもお金とるの!?」と思っていた人も多いかと思います。
しかし実は、2021年4月からMNP乗り換え手数料が無料になる方向で進んでいます。
とても嬉しいことなので、この記事で「MNP乗換え手数料無料」について必要なことを全て紹介します。
2,3分でカンタンに読める内容なので、ぜひ今後のケータイライフに活かしてくださいね!
これにより、より手軽にケータイキャリア間の移動ができるようになりました。自分に合ったキャリアを見つけて乗り換えてしまいましょう!
目次
全キャリア乗り換え手数料無料に【2021年4月〜】
総務省が2020年10月にまとめた「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」の「第3の柱・事業者間の乗換えの円滑化」という(長い名前の)施策により、大手キャリアの乗換手数料を無料に進めることがほぼ決定しました。
まとめると以下のようになります。
▼2021年4月からの乗換手数料▼
- ドコモ→無料(4月1日〜)
- au・UQモバイル→無料(4月1日〜)
- ソフトバンク・ワイモバイル→無料(詳細時期未定)
- 楽天モバイル→無料(以前から無料)
要するに4キャリア全て、ほぼ4月1日からMNP転出手数料が無料になります!
2020年11月ごろの総務省からの発表では「オンラインで無料、店頭では1,000円以内」と言われていましたが、実際には店頭で手続きしても0円になるようなので、各社思い切ったな、という印象です。
そもそもMNP転出手数料とは?
そもそもMNP(エムエヌピー)とは「モバイルナンバーポータビリティ」の略称で、「番号そのまま乗換え」のことです。
2006年にMNPがスタートするまでは、「他社に乗り換えるときは電話番号も変わる」のが普通でした。
しかしMNPがスタートしてからは「いま使ってる電話番号をそのままに、他社に乗り換えられる」ようになりました。
ただそのときに、転出する(解約する)ケータイ会社から「MNP転出手数料」として3,000円(税別)を払う必要がありました。
この3,000円は各社共通で、当然必要なものだったので、今回MNP転出手数料が0になったのは素晴らしいことです。
ドコモもMNP転出手数料0円/ahamoへも無料
ドコモのMNP転出手数料が無料になるのは2021年4月1日からです。
注意点は、2021年4月1日以降に取得したMNP番号が無料になる、という点です。
3月31日までに取得したMNP予約番号で4月1日以降にMNPしようとすると3,000円がかかってしまうので要注意です。
また2021年3月から提供される予定のオンライン専用ブランド「ahamo(アハモ)」への変更も無料です。オンラインの専用サイトから手続きすると、ドコモユーザーであればプランを変更する感覚でahamoに変更できます。
auもMNP転出手数料0円/povoへも無料
auはサブブランドとして「UQモバイル」を運営していますが、2021年4月から、auもUQモバイルもMNP転出手数料は0円になります。
手続きの種類はオンライン、店頭、カスタマーセンターなどに関わらず0円なので嬉しいです。
ちなみに、こちらも3月から提供開始のオンライン専用ブランド「povo(ポヴォ)」への変更のための手数料も0円です。
これでKDDIは「au」「UQモバイル」「povo」の3ブランドを展開することになりますが、この3ブランド間での移動での手数料は0円です。手数料には「契約解除料」「転出手数料」「新規事務手数料」が含まれます。
ソフトバンクのMNP転出手数料も0円/LINEMOも無料
ソフトバンクグループは「ソフトバンク」と「ワイモバイル」を運営しており、同じく2021年の春ごろからMNP転出手数料を含む手数料が無料になる予定です。詳しい時期はまだ決まっていないそうです。
そしてソフトバンクのオンライン限定ブランド「LINEMO」は2021年3月17日にスタート予定です。ソフトバンクグループ間の乗り換えは完全無料になることが発表されています。
楽天モバイルは以前からずっとMNP転出手数料0円
楽天UN-LIMITを展開して話題になっている
楽天モバイルは上記3社とは成り立ちなどが違うので驚きは少ないですが、乗り換えにお金がかからないのはとても嬉しいです。
格安SIMは基本的に3,000円のまま
ここでは「ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル」の大手キャリア4社を紹介しましたが、実は「格安SIM」もほとんどが転出手数料3,000円がかかっています。
多くは今回の行政の指導の対象から外れるので、今後もこのままの可能性が高いです。
いくつか例を紹介します。
▼格安SIM会社のMNP転出手数料▼
- LINEモバイル:3,000円
- mineo:3,000円
- IIJmio:3,000円
格安SIMはいままでは大手キャリアよりも料金が安かったので有利でしたが、ahamo、povo、LINEMOなどの安いプランがでてきて、しかも転出手数料まで改善されたので、大手キャリアに風が吹いている状況です。
【注意!】その他にかかる可能性のある料金
この記事では「MNP転出手数料」のみにフォーカスして紹介しましたが、ケータイ会社を乗り換えるときには他にもお金がかかります。
乗り換え時にかかる他の料金も少し紹介します。
解約金は新プランであればかからない
乗り換えとなると、いわゆる「2年縛り」が気になります。契約から24ヶ月ちょうどじゃないと約10,000円の違約金がかかるイメージがあります。
結論から言うと大手3社全て、新プランであれば違約金はかかりません!
2019〜2020年にスタートしている新しい料金プランに変更していれば、約10,000円の違約金は0〜1,000円です。
もしまだ旧プランの人は、新プランに変更しておけば、違約金を1/10以下に抑えることができます。
各キャリア、詳しくは以下の記事をどうぞ。
楽天モバイルの楽天UN-LIMITは最低利用期間も解約金もありません。
新規契約事務手数料はかかる?
ケータイを乗り換えるときに注意すべき点として「新規契約事務手数料」があります。いままでは3,000円かかるイメージでしたが、現在は以下のようになっています。
▼各社の新規契約事務手数料▼
- ドコモ 3,000円(オンラインだと0円)
- au 3,000円(オンラインでも同じ)
- ソフトバンク 3,000円(オンラインだと0円)
- 楽天UN-LIMIT 0円
- ahamo 0円
- povo 0円
- LINEMO 0円
- 格安SIM各社 3,000円が多い
以上のように、新規事務手数料の3,000円はほとんどかからない方向になってきています。
ahamoやpovoだけでなく、ドコモやソフトバンクでも「オンラインショップからの申し込みでなし」など、ネットで手続きしてくれたら安いという傾向が強まっています。
例えば、今後、auからドコモにオンラインショップで乗り換える場合、「MNP転出手数料」と「新規事務手数料」の計6,000円がかからなくなるということになります。
しかし店頭で申し込む場合はだと3,000円かかるので気をつけましょう。
まとめ:転出手数料無料化でユーザーがとるべきは「数年に一度の見直し!」
2021年4月から大手キャリアのMNP転出手数料が無料になることについて紹介しました。
各社からの乗り換えに関する手数料まとめると以下のような感じ。
↓スマホは左右にスクロールできます!
ドコモ | au | SB | 楽天 | |
---|---|---|---|---|
MNP転出 手数料 | 0円 | |||
新規 事務手数料 | オンライン 0円 | 3,000円 | オンライン 0円 | 0円 |
違約金 (2019年〜) | 0〜 1,000円 | 0〜 1,000円 | 0円 | |
ブランド間 乗り換え手数料 | 完全無料 | ー |
「気軽にケータイ会社を選べる社会に!」という方針通り、ユーザーにはうれしい改定になりそうです。
しかし正直、ほとんどの人はいままでの会社から変更しないと思います。
比較したり調べるのは面倒くさいので「いままでのでいいや」と放置する人が大半なのです。
しかし新プラン、新ブランドも登場していることですし、今回の改定は「数年に一度の見直し!」の機会かと思います。
これほど新しい料金プランが出てきて、手数料改定が一気に行われるのは10年単位で珍しいです。
そう考えると、とりあえず今ちゃんと比較して、ベストな会社にしておく!いい機会かと思います。
ちなみに:契約するならオンラインショップがお得です
契約を考えているなら、オンラインショップがお得なので、最後にかんたんに説明しておきますね。
理由は以下3点です。
- 頭金・事務手数料がかからない
(auは事務手数料はかかります) - オンライン限定キャンペーンがある
- 来店不要・待ち時間がない
金銭的メリットだけでなく、精神的にも楽ちんで普通にお得です。
また、各社とも直営の公式オンラインショップなので安心して契約できます^^
少しでもお得に契約したいと思っている人は、ぜひオンラインショップでかしこく手続きしてみてください。