ソフトバンクでスマホ代の見直しを考えている中で気になる存在なのが、月額1,980円~のミニモンスターです。
ミニモンスターは使った分だけ料金が発生するプランです。とくにスマホ利用が少なめの人なら大きな節約が見込めます。
でも一方で、スマホ代を節約したいのであればミニモンスター以外の選択肢もあります。
具体的には、ウルトラギガモンスター+を利用する、あるいはドコモ、auなど他社の「使った分だけ」のプランを利用するなどです。
自分の利用状況ではミニモンスターと、そのほかの選択肢を選ぶのとでどちらがお得になるのか分かれば、もっと大きく月々のスマホ代を節約することができます。
月々数千円節約できれば年間で数万円の節約も可能です。検討の価値ありです。
料金プランの話となるとややっこしくて面倒なイメージですが、じつはそこまで難しくありません。サクッと理解して月々のスマホ代の支払いを安くしましょう。
この記事では
- ソフトバンクのミニモンスターの詳細
- ミニモンスターに代わるお得なプラン
などを解説しています。それぞれ見ていきましょう。
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※この記事の更新日は冒頭に記載のとおりです。最新の情報は各社公式サイトおよびオンラインショップでご確認ください。
目次
ミニモンスターとは:従量課金のデータプラン
ミニモンスターは使った分だけパケット代を支払う従量課金制のプランです。
現在ソフトバンクのデータ量のプランは50GB使えて動画見放題のウルトラギガモンスター+か、ミニモンスターの2通りです。
ミニモンスターは月額1,980円から利用でき、とくにデータ通信をあまり使わない人なら大きな節約が見込めます。
ミニモンスターの料金は以下の通り。
データ容量 | 料金 |
---|---|
0~1GB | 1,980円 |
1~2GB | 3,980円 |
2~5GB | 5,480円 |
5~50GB | 6,480円 |
データ通信の利用量が少ないととくにお得感があります。2GB以上使ってしまうと割高な印象です。
電話代は話した分だけ料金が発生します。20円/30秒です。「スマホはとりあえず必要だけど、電話もネットもあんまり使わない」という人がターゲットのプランです。(電話はオプションでかけ放題にもできます。詳しくは後述)
必ずしも月額1,980円ではない
ミニモンスターのCMや広告を見て「月額1,980円」というキャッチコピーに興味をひかれた人は少し注意が必要です。
「月額1,980円」は各種割引が適用されたときの料金です。全ての人が必ずしも月額1,980円~でミニモンスターを利用できるわけではありません。
データ通信量を1GB以内に抑えることはもちろんですが、月額1,980円になるためには以下の2つの割引が適用される必要があります。
- 1年おトク割(毎月1,000円割引)
- おうち割 光セット(毎月1,000円割引)
ミニモンスターは「1年おトク割」「おうち割 光セット」の両方が適用されることで月額1,980円となります。ミニモンスターの割引なしのもともとの料金は月額3,980円~となっています。
「1年おトク割」は利用開始から1年間適用される割引です。また「おうち割 光セット」はソフトバンクでネット回線も契約した場合に適用される割引となっています。
したがって、月額1,980円で利用できる条件としては以下の3つです。
- データ通信量が1GB以下
- 利用開始から1年以内
- ソフトバンクでネット回線も契約している
少し詳しく見ていきましょう。
ネットをほとんど使わないことが大前提
まず月額1,980円になるためには、1GB以内におさめないといけないので、ネットをほとんど使わないことがまず大前提です。
ふだん動画を見たり、ゲームをしたりする人だと難しいです。とくに2GB以上になるとかなり割高料金なので注意が必要です。
月額1,980円は1年間だけ
「1年おトク割」の期限は1年間です。2年目以降は月額料金は最低でも2,980円となります。
ソフトバンクを長く使っていく人はミニモンスターに切り替えるにときは「1年しか1,980円からにならない」ということは頭に入れておく必要があります。
他社でネット回線を使ってる人は月額1,980円にならない
「おうち割 光セット」はソフトバンクでネット回線も契約していることが条件です。ソフトバンクでスマホを契約している人でも、ネット回線は他社で契約していることも多いと思います。
この場合、広告にある最安の料金から1,000円プラスとなります。
必ずしもネット回線もソフトバンクの人ばかりではないと思います。そう考えると「おうち割 光セット」については適用されるかは人によるでしょう。月額1,980円になる人はそこまで多くないというのが結論です。
3つの条件を加味しつつ「自分はほんとにミニモンスターでお得になるのか?」を検討してみると良いでしょう。
ミニモンスターとドコモ、auの「使った分だけ」プランを比較
「使った分だけ」のプランはドコモ、auにもあります。
ドコモの「ベーシックパック」、auの「ピタットプラン」です。使った分だけのプランを検討しているなら他社に乗り換えてしまう方法もあるということです。
ソフトバンクの「ミニモンスター」とドコモの「ベーシックパック」、auの「ピタットプラン」をそれぞれ比較してみましょう。
ドコモのベーシックパックとの比較
ドコモのベーシックパックの料金は以下の通り。
▼ ベーシックパック(ドコモ)▼
0~1GB | 月額2,900円 |
1~3GB | 月額4,000円 |
3~5GB | 月額5,000円 |
5~20GB | 月額7,000円 |
ミニモンスターと比べると割高に思えるかもしれませんが、ベーシックパックでは特に割引を設けていません。したがって、これ以上料金が上がっていくことはありません。ミニモンスターと比べると非常に明朗会計です。
ちなみにミニモンスターから「1年おトク割」「おうち割 光セット」がなくなったときの料金は以下の通りです。
▼ 割引なしのミニモンスターの料金▼
データ量 | 料金 |
---|---|
0~1GB | 月額3,980円 |
1~2GB | 月額5,980円 |
2~5GB | 月額7,480円 |
5~50GB | 月額8,480円 |
割引が適用されなかった場合には、ベーシックパックよりも料金は高めです。
「使った分だけ」のプランを検討している人でも、
- 1年以上利用していきたい
- ネット回線は他社で使いたい
の両方であるならば、ソフトバンクのミニモンスターへプラン変更するよりも、ドコモのに乗り換えてベーシックパックに申し込んでしまう方がお得になります。
とくに3GBあたりのデータ通信量の人は2,000円~3,000円も安くなります。年間で5万~6万円ほどの節約になるので大きいですよね。
関連記事:【完全版】ドコモのベーシックパック/シェアパックの攻略方法【損益分岐点を発表】
ミニモンスター(ソフトバンク)vs ピタットプラン(au)
auのピタットプランの料金は以下の通り。
▼ auのピタットプラン▼
0~1GB | 月額1,980円 |
1~2GB | 月額2,980円 |
2~3GB | 月額3,480円 |
3~5GB | 月額4,480円 |
5~20GB | 月額5,480円 |
ソフトバンクのミニモンスター、ドコモのベーシックパックなどと比べると、データ通信量の刻みが細かいのが特徴です。より使った分だけ細かく計算してくれます。
auのピタットプランも、ミニモンスターと同様に各種の割引が適用されたときの価格を広告しています。上に示したピタットプランの料金も最安の場合のものです。
ピタットプランが最安になるために必要な割引は以下の3つです。
- 2年契約:2年契約すると月額1,500円割引。
- auスマートバリュー:光回線 or Wi-Fiルーターの契約で月額1,000円割引
- スマホ応援割:利用開始から1年間は月額1,000円割引
条件はソフトバンクとだいたい同じです。ただし2年契約も条件となっている分、最安になるための条件はソフトバンクより少し厳しくなっています。
割引適用時のミニモンスターの料金は以下の通り。
データ容量 | 料金 |
---|---|
0~1GB | 1,980円 |
1~2GB | 3,980円 |
2~5GB | 5,480円 |
5~50GB | 6,480円 |
1~5GBあたりの利用だと、ミニモンスターよりもピタットプランの方が少しお得になります。
したがって毎月1~5GBぐらいデータ通信を使う場合は、ソフトバンクのミニモンスターよりも、auのピタットプランがおすすめです。
1~2GBあたりだと月額1,000円の差額がついたりします。スマホはずっと使っていくものなので、毎年1万円ほどの節約でも積み重なるとけっこう大きかったりします。そう考えると思い切って乗り換えを検討するのも手です。
結局どのキャリアの「使った分だけ」が良いのか
他社への乗り換えも視野に入れつつ「使った分だけ」のプランを検討している人は、以下の基準でどこと契約するかを選ぶと良いでしょう。
▼ネット回線は他社で契約したい
⇒ ベーシックパック(ドコモ)
▼ネット回線もキャリアで契約したい
⇒ ミニモンスター(ソフトバンク)or ピタットプラン(au)
ポイントは「ネット回線をキャリアで契約するかどうか」です。
ネット回線を他社で契約するなら、ドコモの ベーシックパックがお得です。1年目は他社と同額程度で、2年目以降なら他社より安くなります。
ネット回線もキャリアで契約するなら、ソフトバンクのミニモンスターか、auのピタットプランが安いです。特に1年目がすごく安いのでこのどちらかを選ぶと良いでしょう。
auのピタットプランの方がソフトバンクのミニモンスターより若干安い傾向があります。乗換えの手間を惜しまないのであればauのピタットプランに申し込むのがおすすめです。
「ネット回線をキャリアで契約するか」をポイントに、どこで契約するかを検討してみると良いでしょう。
ワイモバイルへの乗り換えと比較
ミニモンスターでスマホ代の節約を考えているのなら、思い切ってワイモバイルに乗り換えてしまうというという方法もあります。
ワイモバイルは格安SIMだけあって料金はかなり安めです。
ワイモバイルの月額料金は以下の通り。
▼ ワイモバイルのスマホプラン▼
スマホプランS(2GB) | 1,480円 |
スマホプランS(6GB) | 2,280円 |
スマホプランS(14GB) | 3,980円 |
ただし上記は利用開始から1年間の料金です。2年目以降は+1000円となります。
また上記プランにはいずれも「10分以内かけ放題」の無料通話がついています。10分以内の通話のみであれば電話代は無料です。
とはいえ、~1GBほどの利用の場合にはミニモンスターの料金がかなり安いので、ワイモバイルに乗り換えても大幅な節約にはなりません。
ただし電話をよく使う人なら、通話料込みで考えると大きく節約になる可能性があります電話をよく使う人ならワイモバイルを検討してみるのも良いでしょう。
ワイモバイルと大手キャリアとの違いとしては大きく以下の3点です。
- 街中のショップの数が少ない。
- サービスの質がやや低い。
- 通信速度がやや遅い。
これらのデメリットを理解したうえで、スマホ代を少しでも節約したいのであればワイモバイルも選択肢として検討してみるのも良いでしょう。
1GB以上ならウルトラギガモンスター+がお得
2GB以上使う人なら、ミニモンスターよりもウルトラギガモンスター+の方がお得な場合があります。
ウルトラギガモンスター+はデータ容量50GBで、動画・SNS使い放題のプランです。月額3,480円から利用できます。
動画、SNS使い放題の対象サービスは以下の通りです。
- Youtube
- AbbemaTV
- TVer
- GYAO!
- hulu
- LINE
- インスタグラム
- TikTok
ふだん使うような有名なサービスを網羅しています。これらの動画、SNSサービスであればデータ消費がゼロです。しかもデータ容量も50GBもあるので、データ容量の不足で悩むことはほとんどありません。
ウルトラギガモンスター+が月額3480円になるのは各種割引が全て適用された場合です。この辺りはミニモンスターと同様です。
ウルトラギガモンスター+が月額3480円となるために必要な割引は以下の3つです。
- 1年おトク割(毎月1,000円割引)
- おうち割 光セット(毎月1,000円割引)
- みんな家族割+(毎月2,000円割引)
ミニモンスターでもあった「1年おトク割」「おうち割 光セット」に加えて、「みんな家族割+」も最安料金の月額3,480円になるための条件となっています。
「みんな家族割+」は家族4人で契約すると、毎月2000円割引になるというものです。
▼ みんな家族割+▼
1人 | 割引なし |
2人 | 500円引き |
3人 | 1,500円引き |
4人 | 2,000円引き |
ウルトラギガモンスター+も一人で契約してしまうとかなり割高のプランになるので注意しましょう。
割引が全て適用されたとするとミニモンスターとウルトラギガモンスター+はどちらがお得になるのか、比較してみましょう。
割引が全て適用された時のミニモンスターの料金は以下の通り。
0~1GB | 月額2,900円 |
1~3GB | 月額4,000円 |
3~5GB | 月額5,000円 |
5~20GB | 月額7,000円 |
ミニモンスターで1GB以上使うと月額料金は3980円~となり、ウルトラギガモンスター+の3480円を超えてしまいます。
ウルトラギガモンスター+の最安条件をすべて満たすのであれば、こちらを利用していく方が良いでしょう。
ただしみんな家族割+の適用がない人はウルトラギガモンスター+だと割高になるので、この場合はミニモンスターを利用を利用しましょう。
関連記事:ウルトラギガモンスター+(プラス)を元販売員がやさしく解説!評判、デメリット、テザリングはどうか
ミニモンスターの注意点
ミニモンスターを利用する上でいくつか注意点があります。それぞれ確認していきましょう。
電話代は別料金。長電話に注意。
ミニモンスターでは電話代は別料金です。無料通話はありません。
せっかく月額1,980円になるようにデータ通信を抑えたとしても電話をたくさんしてしまうと支払いが高額になってしまいます。
電話代は20円/30秒です。たとえば通話オプションなしで60分の長電話をしてしまうと通話料2,400円が発生します。
電話をたくさんする場合には、「準定額オプション」「定額オプション」などを検討すべきです。
- 準定額オプション(+500円/月):5分以内なら無料でかけ放題
- 定額オプション(+1,500円/月):国内通話がすべて無料
長電話はごくたまにという程度で、オプションを使うほどではないという人も、長電話になりそうだったらLINEの無料通話機能を使うなど工夫しましょう。
ミニモンスターでは電話の利用については少し気を使う必要がありそうです。
みんな家族割+の割引は適用できない
ミニモンスターでは、みんな家族割+の割引は適用されません。
家族割引グループ内のデータ定額50GBプラス、データ定額50GB、データ定額ミニモンスターの合計回線数に応じた割引。
2回線:500円、3回線:1,500円、4回線以上:2,000円の割引が受けられます。
せっかく家族でソフトバンクを利用しているのならみんな家族割+の割引を受けたいという人は、ウルトラギガモンスター+を利用するのが良いでしょう。
ただしミニモンスターもみんな家族割+の頭数に入れることはできます。ただ割引が受けられないというだけです。
頭数にカウントされるのは「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」「ウルトラギガモンスター」の3つのプランです。
このうち割引の対象となるのは「ウルトラギガモンスター+」「ウルトラギガモンスター」の2つのプランということです。
たとえば自分はミニモンスターで、他の家族3人はウルトラギガモンスター+の場合、
- 自分は割引なし
- 他の家族3人は2000円割引(家族4人としての割引)
となるわけです。
データ量の通知がない
ミニモンスターでは通信量が所定の上限に近づき、料金が次のステップに上がりそうになっても通知は一切ありません。データ通信量についてはMy SoftBankから確認するほかありません。
通信量を控えめにしてなるべく料金を抑えようと考えているのなら、通信量を頻繁にMy SoftBankから確認する必要があるので、少し面倒かもしれません。
まとめ
「スマホ代を節約したい」という利用でミニモンスターを検討している人が多いと思います。
それであれば、他社への乗り換え、ウルトラギガモンスター+への申し込みなど、他の選択肢を検討してみるとさらに節約になることがけっこうあります。
とくに1GB以下ならドコモのベーシックパック、それ以上ならウルトラギガモンスター+やauのピタットプランがお得になることが多いです。これらの選択肢も合わせてスマホ代の見直しをすると、さらに大きく節約できる可能性があります。
スマホ代の見直しではこのあたりも検討してみると良いですね。
ちなみに:契約するならソフトバンクオンラインショップがお得です
ソフトバンクを検討しているのであれば、店舗よりも公式オンラインショップがお得です!
- 自宅受け取りなら手数料がかからない(3,850円お得)
- 頭金がかからない(3,000〜1万円くらいお得)
- オプションやしつこい営業がない
- 待ち時間なし・24時間契約できる
金銭的メリット(10,000円以上お得になることも!)も大きいのですが、精神的メリット(待ち時間なし、営業なし)も無視できず、普通にオススメです。
これから契約する人はぜひ使ってみてください!