ゴリラ
スマホの買い換えの判断は、とても難しくなってきています。
特に最近のスマホは、性能とともに耐久性も上がっていて、使おうと思えば2年どころか、4年、それ以上と使えてしまいます。
一方で周りを見ると、やっぱり2年くらいで買い換えている人が多くて「自分っておかしいの?」と不安になるかもですね。
そこで今回は2023年の今でも2年で機種変更するのが「正解」なのかを考えたので、共有します。
絶対的な正解のない話ですが、ひとつの考え方として参考にしてもらえるとうれしいです。
- 2年後でもまだまだ下取り額は高額
- 結果、長期で使ったときと比べても、そこまで負担が増えない
毎日それなりに使っているなら、2年で買い換えた方が満足度は高くなりそうです。
※当記事の情報は執筆時点での情報です。最新情報の提供に努めてはいますが、契約時には必ず公式サイトにてご確認ください。
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目次
前提:スマホは2年以上使える
技術の進歩でスペックが上がり、耐久性も高くなっているスマホは「2年でもたもたしてストレスがたまる」ということもなくなりました。
それに加えて近年は、サスティナブルな社会を実現しようという意識が、ユーザーにも浸透し始めています。
まだ使えるのに買い換えるのはもったいない!と感じる人が増えているのは事実かと思われます。
スマホの耐用年数は4年!?
会計の世界では「耐用年数」という考え方があり、ざっくりその資産を利用できる期間を示しています。
国税庁は減価償却資産の耐用年数を公開しています。
しかしその中には「スマートフォン」という項目はありません。
- 電話設備その他の通信機器…10年
- 電子計算機(パソコン)…4年
参照:【確定申告書等作成コーナー】-耐用年数(器具・備品)(その1)
ここで言う「電話設備」とは固定電話のことで、スマホはさすがに10年も使えません。
そうなると最も近いのが「電子計算機機(パソコン)」で4年とされています。
実際「4年くらいが妥当」とする税理士さんの見解も多いようです。
実際の平均使用年数は4.4年
また2023年3月実施の「消費動向調査(内閣府)」も参考になります。
2022年4月〜23年3月の間に、調査対象者が買い換えた家電などの実際の使用年数が公開されています。
この中でスマホ(携帯電話)の平均使用年数は4.4年という結果が出ています。
ちなみに買い換えの理由は
- 故障…38.7%
- 上位品目への移行…30.6%
です。3人に1人は壊れるまでスマホを使っているということがわかります。
参照:消費動向調査 – 内閣府
「長く使えること」がブランドの価値を高めている
アップルのiPhoneは発売から時間が経った端末でも最新のOSにアップデートできることで有名です。
例えば2022年秋に公開されたiOS16は、iPhone 8(2017年発売)にも対応しています。
それと比べるとAndroidスマホのOSアップデートは1、2回がふつうで、「寿命」は短いと言われてきました。
しかしサムスンのGalaxyシリーズも、4世代のOSアップデートと5年間のセキュリティ保証に対応するなど、状況は変わりつつあります。
メーカーとしては、スマホが長く使われることは売上が下がることを意味するので難しいところです。
しかし「長く使えること」はブランドの価値を高めることにつながるため、各社、長く使ってもらえるスマホの開発に力を入れています。
ソニーの「いたわり充電」、シャープの「インテリジェントチャージ」といったバッテリーの劣化を抑えるしくみも増えているね!
「スマホの買い換えは2年」と言われる理由
このようにスマホが長く使えるようになっているにもかかわらず、未だに「スマホの買い換えは2年が良い」説が広がっているのなぜでしょうか。
この疑問に対しては、以下のような理由が考えられます。
キャリアの「返却系プログラム」が2年の買い換えを前提としているから
返却系プログラムとは、各社が行っているスマホの購入をサポートするプログラムです。
- ドコモ:いつでもカエドキプログラム
- au:スマホトクするプログラム
- ソフトバンク:新トクするサポート
- 楽天モバイル:iPhoneアップグレードプログラム
それぞれ微妙な違いはありますが、ざっくり「分割払いで買って、2年後にスマホを返すと、価格の40〜50%くらいの支払いが不要になる」という点が共通しています。
これらのプログラムは2年で返すことが必須ではなく、2年以上使っても特典を受けられます。
しかし2年で機種変更する人が一番お得になるように設計されていて、キャリアもそれを推奨しています。
そして、今、キャリアでスマホを買う人の多くはこれらのプログラムに入ります。
2年後に「今、機種変更するのが一番おトクですよ!」と言われたら、損をしたくないので機種変更してしまう人が多いのも想像がつきますよね。
かつては月々サポートなどの「24回割引」があったから
ドコモの月々サポートやauの毎月割など、かつては端末の購入と通信をセットで契約することで、24回(または36回)、毎月、割引を受けることができました。
その当時は2年経つと「割引が終わったし、買い換えてまた割引をもらおう」という人が多くいました。
しかし2019年にそのような割引が禁止され終了しました。
当時のイメージや習慣が多くのユーザーに残っているのも、ひとつの原因だと思われます。
「2年で買い換え」or「長期で使う」でシミュレーション
ということが知りたいと思います。
ここではドコモを例にシミュレーションしてみたいと思います。
個別のケースの損得というよりは、ざっくりとした考え方の参考になればと思います。
2年、4年で買い換えたときの負担額の差は数万円程度
今回は以下の条件でシミュレーションしてみました。
- ドコモで機種変更
- iPhone 13 Pro 128GBモデル(価格 142,560円)
- いつでもカエドキプログラムを利用
- 4年使用後の市場下取り額は価格の15%を想定
結果は以下のとおり。
↓左右にスクロールできます!
利用期間 | 実質負担額 | 同じペースで買い替え た時の4年間の支払額 |
---|---|---|
1年 (12ヶ月) | 62,700円 | 250,800円 |
2年 (24ヶ月) | 72,600円 | 145,200円 |
3年 (36ヶ月) | 107,580円 | 145,452円 |
4年 (48ヶ月) | 122,276円 | 122,276円 |
実質負担額とは、端末の元の価格から特典で受け取れる金額を引いたものを示しています。
一番右の欄は、その買い換えペースで4年間使った時点での負担額を示しています(将来、まったく同じ価格、条件のスマホを買い続けると想定)。
毎年、最新モデルに買い換えるのが飛び抜けて高くなることは、まぁ想像通りですね。
気になるのは2年で買い換えたときと、4年間使ったときの価格差です。
今回のシミュレーションでは145,200円 – 122,276円=22,924円でした。
「2年買い換え」がやはりコスパが良い?
今回のケースでは、
とも取れますし、
とも言えます。
改めて「2年買い換え」と「長期利用(4年買い換え)」の利点をまとめておきます。
▼2年買い換えの良いところ▼
- 2年で最新のスマホに買い換えられる
- 4年買い換えと比べて、高くても数万円程度の差にしかならない
- 4年買い換えよりも負担が小さくなる可能性もゼロではない
▼4年買い換えの良いところ▼
- 2年買い換えよりも4年トータルの負担額が小さくなる可能性が高い
- 2年後の機種変更の手間がない
- 4年以上でも使えば使うだけ新機種の購入を先延ばせる
仮に2年経った時に定価の50%以上で買取ってもらえるなら、2年で買い換えた方が負担額が小さくなることすらありえます(確率は低いですがゼロではない)。
なかなか結論が出しにくい問いではありますが……、個人的には2年で買い換えくらいのペースは理にかなっているんじゃないかな、という考えです。
2年というのは市場の買取額が下がり過ぎていない絶妙なタイミングと言えます。
仮に数万円、余分にお金を払うことになったとしても、スマホは毎日使うものだということを考えれば、それに見合うだけの買い換えの価値はありそうです。
iPhoneの方がAndroidよりも中古価格が下がりづらいです。
Androidスマホは2年後に価格の50%で買い取ってもらえることは、ほぼありません。
長期利用者の買い換えのタイミング
前述の内閣府の調査では、約38%の人は故障するまでスマホを使っていました。
つまり4.4年で約4割のスマホは故障しているということになります。
言うまでもありませんが、スマホは故障前に買い換えることをおすすめします。
大切なデータを確実に引き継げますし、故障寸前のスマホは、すでにだいぶもたもたしていると思います。
- 明らかに動作がもたつくと感じるようになった
- 最新のOSのアップデートに対応しなくなった
これくらいを目安に、買い換えていくことをおすすめします。
2年買い換えは絶妙なラインだった
現状は忖度なしで、2年買い換えくらいが絶妙な機種変更のタイミングだという結論にいたりました。
- 2年のタイミングなら、まだまだ下取り額が高額
- そのため意外と長期利用(4年くらい)したときと比べても、負担額の差が小さい
特に仕事やゲームで毎日スマホを使う人は、2年くらいを目処に買い換えていくことをおすすめします。
もちろん、スマホが好きな人、予算がある人は毎年買い換えるのもアリです!(うらやましいな!)
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