ゴリラ
auから2021年2月に発売したAQUOS sense5G。
大ヒットしたAQUOS sense3シリーズの後継で、3万円台で買える5Gスマホということで、売れることはほぼ間違いないとされています。
一方で、ここまで手放しで褒められまくっていると、期待値も上がってしまいますが、もちろん微妙なところもあります。
今回はauのAQUOS sense5Gのスペックを確認して、いいところ・悪いところを押さえます。
さらに、auの他の機種との比較も行うので、ぜひ検討する際の参考にしてください。
ただし、
- スペックは3年前のiPhoneくらい
- カメラも必要十分なレベル
という点は知っておきたいところ。
また、安い5Gスマホを探しているならGalaxy A32 5Gもおすすめ。
AQUOS sense5Gの概要とスペック
AQUOS sense5Gは2月にシャープから発売されたミドルレンジ(中価格)モデル。
auのほかに、ドコモとソフトバンクでも発売されています。iPhone以外のスマホで3社すべてが扱うスマホは多くなく、注目度が高いことがよく分かりますね。
基本的なスペックは以下のとおり。
↓スマホは左右にスクロールできます!
AQUOS sense5G | AQUOS sense4 | |
---|---|---|
サイズ | 横:約71mm 縦:約148mm 厚さ:約8.9mm | |
重量 | 約178g | 約177g |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 720G |
RAM+ROM | 4GB+64GB | |
ディスプレイ | 5.8インチ IGZO液晶 フルHD+ | |
メインカメラ | 標準:約1,200万画素 超広角:約1,200万画素 望遠:約800万画素 | |
インカメラ | 約800万画素 | |
バッテリー容量 | 4,570mAh | |
通信 | 5G&4G | 4Gのみ |
機能 | おサイフ・防水・イヤホンジャック 顔認証・指紋認証 |
AQUOS sense5Gは昨年11月にドコモとSIMフリーで発売された「AQUOS sense4」の5G版という位置づけです。
そのため、性能はAQUOS sense4とほとんど同じです。
CPUは5G普及モデルに変更(必要十分)
スマホの頭脳となるCPUは5G通信に対応したモデル「Snapdragon690 5G」に変更されてます。
Snapdragonは600、700、800番台と、数字が増えるとスペックも価格も上がっていきます。600番台はミドルレンジのスマホに使われることが多いモデルです。
今回のSnapdragon690 5Gは600番台では初めて5Gに対応しました。その安さから5Gスマホ普及のためのCPUとして注目されています。
5G端末なのに安いじゃんと思ったら
>Snapdragon 690
— そーめい (@soo_mei) February 1, 2021
CPUの性能を数字で示す「AnTuTuベンチマーク」では、「Snapdragon690 5G」は総合28万点台です。この数字はiPhone X(2017)やPixel 5(2020)と同じくらいです。
AQUOS sense5G、予想はしてましたけど動作はサクサクって感じじゃないですね。sense3より半歩先って感じ。
— ASUS好きのZenBlog(ゼンブログ) (@ASUS_ZenBlog) February 7, 2021
3年前のiPhoneと同程度のスペックなので、超サクサク動くという期待は禁物です。
しかし前作の大ヒットしたAQUOS sense3よりは、体感でも確実に進化しているようです。
【外観・ディスプレイ】手に馴染みやすいサイズ感
サイズは縦148mm、横71mmで長辺はiPhone 12とほぼ同じくらい。
ボディの表面はアルミ加工がされていて、安っぽさはありませんね。
5.8インチ・有機ELには非対応だけどのIGZOディスプレイでもっと省電力
画面のサイズは5.8インチ。
最近のスマホは大画面化で6インチ以上のものが多いですが、片手に収まるこのサイズ感がいい人も多いと思います。
▼同サイズのAQUOS sense4のツイート
https://twitter.com/roidon4/status/1324910219068022786
最近は安いスマホでも使われ始めた有機ELディスプレイ(コントラストがくっきり表示される)ですが、AQUOS sense5Gは対応していません。
しかし、HDR10(明るさの幅をより広く再現する技術)の動画再生には対応していて、NetflixやAmazonプライムなどで楽しめます。
また、シャープならではのIGZOディスプレイが使われていて、高精細でありながらも、省電力を実現しています。
※同スペックのAQUOS sense4のツイート
今日は一日使って80%弱。
充電は二日に1回で済みそう。
これってIGZOがすごいのかね?
AQUOS sense4— Hideyuki Emura (@_level_) March 3, 2021
4,570mAhという、ただでさえ大容量なバッテリーに、さらにIGZOディスプレイが加わり、超絶なまでに電池が持ちます。
1日1時間使う人なら、1週間、充電しなくていいとのことです(逆に充電する習慣がなくなりそうで、バッテリー切れになるかも)。
うーん、今後災害がいつ起こるかもわからないし、バッテリーが長持ちするAQUOS sense 5Gにするのがいいかなぁ。
RAMが4Gと今使っている機種(AQUOS R)から変わらないので次のモデルを待とうとしていたんだけど…相方が使っているのを見ていたら欲しくなってきた…— あぶり6.8k (@aburi6800) February 13, 2021
両方使ってみた人の中には、「AQUOS sense4よりも5Gの方が電池持ちが短い」という声も見られます。いずれにせよ、他のスマホよりロングバッテリーなのは確かです。
【カメラ】機能は及第点
カメラの機能は「めっちゃいいわけではないけど、ふつうに良い」レベル。
人によって評価は分かれそうですが、データで写真を楽しむくらいの人(特に印刷したりしない)であれば、十分かと思います。
▼AQUOS sense5Gのカメラスペック▼
▼アウトカメラ
- 広角:1,200万画素(121°、18mm相当)
- 標準:1,200万画素
- 望遠:800万画素(光学2倍)
▼インカメラ
- 800万画素
▼特徴的な機能
- AIオート(ナイトモード)
- 背景ぼかし
- 手ブレ補正
「広角」とされているレンズは、121°の視野角があり、iPhoneなどの他のスマホでは「超広角」として扱われるものです。
▼同スペックのAQUOS sense4のツイート
sense4の超広角カメラ、意外と悪くない。 pic.twitter.com/N79ITfIi2G
— 濃厚人面 (@whitebear2438) February 17, 2021
また、光学2倍のズームカメラも付いてます。光学ズームはデジタルズームと違って、画質の劣化がなく、被写体に寄ることができます。
▼同スペックのAQUOS sense4のツイート
AQUOS sense4の2倍望遠レンズで撮影 pic.twitter.com/wTNxt61orK
— 濃厚人面 (@whitebear2438) February 20, 2021
ナイトモードも搭載│少し明るすぎる?
AQUOS sense5GにはAIオートという機能があり、環境や被写体によって自動で画質を最適化してくれます。
暗い場所ではナイトモードが発動して、明るさをサポートしてくれます。
何気無く撮ってみた(夜景)
aquos sense 5G vs umidigi a9pro pic.twitter.com/zXEffdrwxX— 武蔵 (@0POCxQ14GeIjXTk) February 28, 2021
▼同スペックのAQUOS sense4のツイート
AQUOS sense4の夜景モードを試してきた、とりあえず設定から夜景モード的なのは無くAIが夜景と判断してから撮影、明るく撮れるのにはビックリした、けどノイズ多めなところはまぁしょうがない…あとブレ注意 pic.twitter.com/5CJz8ivRKe
— 東海の東の県 (@5963_move) December 1, 2020
いくつか作例を見てみると、ナイトモードでは明るさの補正が強すぎて、不自然な感じになってしまっている感があります。
夜間の撮影には少しコツがいりそうです。
【その他の機能】4つの地味に便利なとこ
その他、AQUOS sense5Gならではの、個人的にこれは便利だなぁと感じた機能を紹介。
- PAYトリガー
- テザリングオート
- 濡れてても操作ができる
- 指紋認証(ホーム画面の物理センサー)
PAYトリガー│レジ前でもたつくことがなくなる
AQUOS senseでは2020年冬モデルから搭載された新しい機能。
ディスプレイ前部の指紋センサーを長押しすると、ロック画面から電子決済アプリが立ち上がり、スムーズに決済できます。
自分がふだん使っているアプリを登録できます。ちなみに、電子決済アプリ以外の登録もOK。
テザリングオート│家に帰ってきたら自動でテザリングがオン
スマホの位置情報と連携して、指定した場所では自動でテザリングのスイッチをオンにできます。
例えば自宅や職場、よく行くカフェを登録しておけば、毎日、テザリングのスイッチをオン・オフしなくてもよくて、地味に便利そうです。
タブレットやパソコンが「勝手にネットにつながっている」状態は、想像以上に便利かと思います。
auの使い放題MAXでテザリングもガンガン使う人には、めっちゃありがたい機能です。
AQUOS sense5G新機能のテザリングオート。設定した地点に「いないとき」も選べるの面白い。自宅を設定しといて、家を出たら即座にテザリングオンにできます。 pic.twitter.com/cYCNSlEfcj
— ASUS好きのZenBlog(ゼンブログ) (@ASUS_ZenBlog) February 7, 2021
濡れてても操作ができる│お風呂・アウトドア・食器洗い中に便利
これも地味に便利な機能。
防水・防滴に対応したスマホはたくさんありますが、画面に水滴が付いていると、誤動作や思ったようなタップができなくて、プチストレスを感じることがあります。
お風呂、アウトドアやランニングなどでの急な雨、食器を洗っているときなど、活躍してくれそうなシーンはけっこうイメージできますね。
物理ホームボタン&指紋センサーなのもいい
AQUOS sense5Gの前面には、物理的なホームボタンが残されました。
今やほとんどのスマホからホームボタンがなくなってしまいましたが、iPhone SE(第2世代)など、ホームボタンがあるスマホには根強いニーズがあります。
一般的になりつつある「画面内指紋認証」は、個人的にはあまり相性が良くなく、物理センサーの方が、しっかり反応してくれます(あくまで、相性の話)。
また、最近はマスクを付ける機会も多いので、ホームボタンでロック解除できることが役立つ場面も多そう。
AQUOS sense5Gはpovoにも対応
AQUOS sense5Gはpovoにも対応することが発表されました。
povoに乗り換えようと思っている人も、auでAQUOS sense5Gを買ってから乗り換えれば、そのまま利用できます。
(というか、povoはサービス開始当初は端末の販売がないので、キャリアかSIMフリーのスマホを自分で用意する必要があります。)
auの価格│乗り換え・新規学割なら2.2万円割引で1万円台
他社からpovoに乗り換えるなら、auでAQUOS sense5Gを買うのはわりとアリ。
乗り換えなら「5Gスマホおトク割」で 22,000円割引で買えます(新規なら11,000円割引)。
また、新規で学割を適用させるなら「学割スマホおトク割」でも22,000円割引になるので、子どものスマホデビューにも最適な1台になりそう。
▼AQUOS sense5G auの価格(定価:39,800円)▼
- 他社から乗り換え… 「5Gスマホおトク割」 22,000円割引→17,800円
- 新規…「5Gスマホおトク割」 11,000円割引→27,800円
- 新規(29歳以下学割)…「学割スマホおトク割」で 22,000円割引→17,800円
※シャープ公式のSIMフリーモデル(3/12発売)は4万円台で発売される予定
他社からpovoに乗り換える人も、
ちなみに、auからpovoに乗り換える場合、既存のスマホ向けプランを契約している人は、原則、SIMカードの交換もなしで、そのままプラン変更できます。
auのミドルレンジ「Galaxy A32 5G」「iPhone SE(第2世代)」との比較
2021年3月現在のauのラインナップの中で、AQUOS sense5Gとなら以下の機種との比較が良さそう。
- au Galaxy A32 5G
- iPhone SE(第2世代)
ざっくり比較は以下のとおり。
↓スマホは左右にスクロールできます!
AQUOS sense5G | Galaxy A32 5G | iPhone SE (第2世代) | |
---|---|---|---|
サイズ | 横:約71mm 縦:約148mm 厚さ:約8.9mm | 横:約76mm 縦:約164mm 厚さ:約9.1mm | 横:約67mm 縦:約138mm 厚さ:約7.3mm |
重量 | 約178g | 約209g | 約148g |
ディスプレイ | 5.8インチ IGZO液晶 フルHD+(1,080 × 2,280) | 6.5インチ TFT液晶 HD+(1,600×720) | 4.7インチ Retina HD(1,334 x 750) |
CPU | Snapdragon 690 5G | Dimensity 720 | A13 Bionicチップ |
RAM+ROM | 4GB+64GB | 4GB+64GB | 3GB(非公式) +64〜256GB |
メインカメラ | 標準:約1,200万画素 広角:約1,200万画素 望遠:約800万画素 | 広角:4,800万画素 超広角:800万画素 マクロ:500万画素 震度測位:200万画素 | 標準:1,200万画素 |
インカメラ | 約800万画素 | 1,300万画素 | 約700万画素 |
バッテリー容量 | 4,570mAh | 5,000mAh | 1,820mAh(非公式) |
通信 | 5G&4G | 5G&4G | 4Gのみ |
機能 | ・おサイフ ・防水 ・イヤホンジャック ・顔認証 ・指紋認証 ・FMラジオ | ・おサイフ ・防水 ・イヤホンジャック ・顔認証 ・指紋認証 | ・おサイフ ・防水 ・指紋認証 |
au価格 | 39,800円 | 31,190円 | 64GB:55,270円 |
大画面ならau Galaxy A32 5Gが1万円安い
コンパクト、国産機種にこだわらないなら、Galaxy A32 5Gは検討しても良さそう。
- 約3.1万円でAQUOS sense5Gよりも約8,000円安い(定価ベース)
- 標準カメラは4,800万画素、マクロ、深度測位カメラもあり
- 画面サイズが6.5インチでネットや動画が快適
- バッテリーはさらに多い5,000mAh
一番大きな違いは画面サイズです。大画面ならではの便利使い方ができますが、一方で、解像度はAQUOS sense5Gの方が上手です。
また、画素数だけで判断するならカメラはGalaxy A32 5Gの方が良さそうですね。
少しでも安いスマホ、ということであれば、Galaxy A32 5Gも優秀です。
よりコンパクト・ハイスペックを求めるならiPhone SE(第2世代)
iPhoneとAndroidスマホなので、単純な比較はできませんが…iPhone SEは、
- スペックは上(2020年のiPhone11と同レベル)
- 一回り以上小さい
- バッテリーはAQUOS sense5Gの半分以下
- 価格は1.5万円高い
- 5Gには非対応
AQUOS sense5Gよりも「よりコンパクト」で「よりハイスペック」という点が大きな違い。
価格はiPhone SEの方が1.5万円ほど高くなりますが、OSは2020年に発売されたiPhone 11と同じです。
AQUOS sense5Gのスペックは先に見たとおり、2017年のiPhone X程度なので、3年分の開きがあります。
ただ、iPhone SEは5Gには対応していません。
いち早く5Gを使いたいならAQUOS sense5GかGalaxy A32 5Gを選びましょう。
AQUOS sense5Gと同スペックのAQUOS sense4とのくわしい比較は以下で。
まとめ:AQUOS sense5Gで5Gスマホが普及する予感
AQUOS sense5Gはスペック的には3年くらい前のiPhoneと同じくらいではありますが、その分、大きくなコストカットに成功しています。
1年前、5Gが始まったときは、ほとんどが10万円を超えるモデルばかりでしたが(その割に、エリアが狭すぎて5Gはほとんど使えなかった)、1年でここまで下がったか!という感じです。
この価格とスペックのバランスなら、爆売れすることはほぼ確実。5Gスマホ普及に貢献したスマホとして、後世に語り継がれそうです。
4G対応のAQUOS sense4との価格差がほとんどないことからも、今から買うならAQUOS sense5Gで間違いありません。
「スマホでVlogを撮る」とか「オンラインゲームをバリバリする」という使い方をしないのであれば、ふつうに使える1台だと思います。
ちなみに:契約するならauオンラインショップがお得です
auで契約を検討しているのであれば、店舗で契約するよりも
理由は以下4点です。
- 頭金がかからない(最大1万円くらいお得)
- オプションに加入する必要がない
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